[イラン]ヤズド: ゾロアスター教の沈黙の塔 [Iran]Yazd: Zoroastrianism, Tower of Silence.

Iran

サラーム。

イスファハーンからヤズドにやってきました。

今回もバスでの移動です。イランのバスは、飲み物とスナックが付いてきてなかなか快適です。

Kavehバスターミナル 

イスファハーンのKavehバスターミナルから出発です。ホステルスタッフにお願いして、Hamsafar Companyというバス会社で予約しておきました。

バスの乗車券

イスファハーンからヤズドまでは、260000リアル(=26000トマン=約480円)。

バスから見えて気になったのは、中央分離帯にあったチューリップ型の看板の写真。一枚一枚違う人なのですが、何だったのだろう?尋ね人的なものだろうか。。

ヤズドのバスターミナルからホステルまでは、タクシーで行きました。80,000リアル (=8000トマン=約146円)。

ところで、ヤズドに来たのは、ゾロアスター教という宗教の中心地だと聞いたからです。イランでイスラム以外の宗教って何だろう、という素朴な好奇心からです。

ゾロアスター教の地「沈黙の塔」には明日行くことにして、今日はヤズドの街のモスクに行きました。

モスクに向かって住宅街を歩いていると、一台の車が停まり、運転手の男性がどこに行くのかと声を掛けてきました。モスクに行くのだと言って地図を見せると、歩いていくのかと聞かれたのでそうだと言うと、乗っていきなさいとモスクまで送ってくれました。(ここまで全て手振り身振りでの会話)

いやいや、私も普通なら知らない人の車には乗らないのですが、イランが安全だと感じていたのと、あと親切な申し出を断るのも悪い気がして。乗り込んでからは一応、万が一のため、携帯を握りしめ、GPSでどこを通っているのかは常にチェックしていました。

そして何事もなく無事到着。ありがとうございました。少しでも疑ってすみませんでした。

親切と下心の境目、悩ましい時があります。まあ純粋な親切心の場合はそもそも境目なんて無いんですけどね。

ここがジャーメ・モスク(Jameh Mosque)です。

あれ?そういえばカシャーンにもイスファハーンにもジャーメ・モスクってあったよね。何で同じ名前?と疑問に思い調べました。

ジャーメ・モスク(Jameh Mosque)とは金曜モスクという意味で、その街の代表的なモスクのことをそう呼ぶのだそうです。でもなぜ金曜日?

恐らく、金曜日はイスラムにとって大事な日だからだと思われます。確かエジプトで会ったアムルも、モスクに毎日は行けなくても金曜日には行くようにしてるんだと言ってました。

それにしても、やっぱりどこのモスクもアラベスク模様が素敵。様々な幾何学模様見惚れてしまいます。

壁に描かれたアラビア文字にもうっとりします。日本の書道みたいに、作法みたいなものがあるのだろうか。

ジャーメ・モスク近くの時計台

マネキン。お尻がプリっとしています。 

夜、テヘランのホステルで会ったハナに再会。

近所の通りを歩いていると、何やら人が集まって賑やか。見ていると、私達にも飲み物を(多分ローズウォーター)をふるまってくれました。何かのお祝いなのかなあ。

翌日、沈黙の塔に行きました。ホステルにあったイランのカレンダー。右から左へ読みます。

ハナは一足先にシラズに移動していったので、一人で行ってきました。(私もこの後シラズに移動します。)

ホステルにスナップ(snapp)を手配してもらいました。snappとは、イラン版uberといったところの配車サービスで、タクシーより安いです。イランの人は皆使っていて、私もアプリをダウンロードしようとしたのですが、Appleではセキュリティ上サポートしていない様で、ダウンロード出来ませんでした。Androidだと出来るみたいです。ホステルからは20分位で行けます。 往復140,000リアル(14,000トマン=約250円)。

沈黙の塔に着きました。ゾロアスター教とは、昔一時期はイランの国教でもあった宗教で、世界最古の一神教(一つの神様だけを信仰すること)だそうです。

二つの山があります。私は、右側の低い方の山に登りました。塔の前にいくつか古い建物がありました。

頂上の円形の中に入ると、中心に大きな穴が開いていました。

Wikipediaから引用

上の写真の様に、穴の周りに遺体を置いて鳥葬にしていたそうです。1970年以降は禁止され、現在では使われていないそうです。

そういえば、沖縄でも何十年か前まで離島では風葬がまだ残っていたと、母から聞いたのを思い出しました。塔の上から見た景色

これからシラズ(Shiraz)に移動します。

今回ヤズドでの宿はBadger Hostelでした。

1泊12ドル(約1350円)。正直イマイチでした。スタッフは親切でしたが、共有ルームでは、スタッフなのかその友人なのかよく分からない(宿泊者ではない)男達が集まって、映画「アメリカンパイ」を見ていて盛り上がっていました。昔の映画ですが、見たことのある人はその気まずさが分かるはず。あと、ベッドのマットレスが一部凹んでいて、寝心地が悪かったです。