シャローム。(ヘブライ語でこんにちはの意味)
今日は旧市街に行ってきました。ホステルから歩いて30分位です。ムスリム地区、キリスト教徒地区、ユダヤ教徒地区、アルメニア人地区の4つに区分けされています。今でも人々が住んでいて、ホテルやホステルもあります。
ユダヤ教徒地区のジャファゲートJaffa Gateから入りました。
こういう小道が迷路の様に走っています。
聖墳墓教会は、イエスキリストのお墓として知られおり、また、イエスが十字架に掛けられたゴルゴダの丘は、この場所にあったとされています。
上写真の場所に十字架から降ろされたイエスの遺体が置かれ、埋葬までの準備をした場所だそうです。信者らしき人達が、熱心に祈ったり、持参した布で綺麗に拭いたり、口づけをしていました。涙を流す人もいました。
後ろの壁には、イエスが十字架から降ろされ安置される様子が描かれていました。
お墓はというと、聖堂の中にあります。下写真。
お墓に入る為、長蛇の列が出来ていました。並んでいる人の中には、ポーランドやロシアなど、巡礼ツアーで来た団体の人達も大勢いました。2時間位してやっと順番が周ってきました。
小さな入口から入り、さらにその奥に入ります。人が2、3人やっとで入れる位の空間です。
ここにイエスが眠っていると考えると不思議な感じです。
ここはヴィア・ドロローサ、十字架の道。イエスが十字架を背負って歩いた道です。
ゆるやかな坂道になっています。
ここは、私が行った時は誰もいませんでしたが、聖母マリアが誕生した場所です。
人一人がやっと通れる階段を下ります。
ここは、エルサレムと言えばよく見たことのある、嘆きの壁です。
写真の左側が男性、右側が女性用で分かれています。何故か男性側が大きいですね。
夜、ホステルでは、明日のホロコースト記念日にちなんで、ナチス迫害からの生存者である女性を招待してトークイベントがありました。
第二次世界大戦当時まだ少女でオランダに住んでいた彼女は、ユダヤ人であることを隠すために身分証明書を捨て、偽造した新しい身分証明書を所持し、当初は母親に叔母の家に連れていかれて匿ってもらっていたそうですが、その後牧場主のオランダ人のところでお世話になったそうです。初めは自分がユダヤ人であることを隠していたそうですが、ある日勇気を持ってユダヤ人であることを告白すると、「前よりもあたなを愛している。いつまでもここにいていいのよ」。と言われたそうです。
当時オランダに住んでいたユダヤ人は、その5%しか生き残らなかったそうです。
戦後オランダでは歓迎されなかった為イスラエルに移住、財産は全てドイツ人に没収されたので、文字通りゼロからスタートしたそうです。
誰かが、ドイツに行ったことはありますかと質問しました。行ったことないが、今でもドイツ語を聞いたりドイツ人に囲まれるのは正直嫌ですと言っていました。
最後に、「人種差別はよくありません、私はアラブと人達とも仲良くしていきたいと思っています」と言っていました。
イスラエルにユダヤ人が住んでいることはもちろん知っていましたが、ナチスから逃れ戦後に移住してきたユダヤ人もいることは、初めて知りました。
イスラエルでこんな話を聞くとは思っていませんでした。
明日のイスラエルのホロコースト記念日は、ヨムハショアと言うそうです。
おやすみなさい。