[イラン]シラーズ:ペルセポリス遺跡とバックギャモンの戦い[Iran]Shiraz: Persepolis and Backgammon!

Iran

サラーム。朝ピンクモスクに行った後、ホステル仲間とタクシーを貸し切り、ペルセポリス遺跡に行ってきました。

ペルセポリス (Persepolis)とは、アケメネス朝ペルシア帝国の都で、ダレイオス1世(ダーラヤーウ1世)が紀元前520年頃から建設した宮殿群です。(Wikipediaより引用)

ヨルダンのペトラ、シリアのパルミラ、そして今回のイランのペルセポリスは、中東の三大遺跡と言われているそうです。

ナクシェ・ロスタム

ナクシェ・ロスタム

ペルセポリスに行く前に、ナクシェ・ロスタムという、アケメネス朝の王様のお墓に寄りました。ヨルダンのペトラ遺跡で見た王墓を思い出させます。中に入るには入場料が必要というので、それならここからでいっかと全会一致し、外から眺めました。

途中、ドライバー兼ガイドのMadoudさん持ってきてくれたスイカで休憩。

ペルセポリス遺跡

入り口でセキュリティチェックを受けます。事前調べで、大きなバックパックなどは持ち込み禁止だとわかっていたので、小さめのバッグを持っていきました。

階段にいたトカゲ

セキュリティを通り、大階段を上った先で、VRを見るためのHMD(ヘッドマウントディスプレイ)が借りられます。この装置を覗くと、VRで当時の様子が再現されて、まるでその時代にそこにいる様な体験ができます。

VRでタイムスリップ。
正門のクセルクセス門
ライオンの大きな爪ががっしりと牛を捕らえています。
思わずたじろぐ程の鋭い目と爪。
外国の国々の使者。ペルシャ帝国の力を示しています。
謁見の間

ペルセポリスは結構破壊されているのですが、その理由は、ギリシャのアレクサンドロス大王がアケメネス朝(ペルシャ帝国)を征服した際に、火を放って破壊したからだそうです。アレクサンドロス大王って、確かエジプトの地中海に面したアレキサンドリアまでも征服した王だったっけ。エジプトや中東まで勢力を広げたギリシャの力を感じます。

破壊といえば、中東の三大遺跡のひとつであるシリアのパルミラ遺跡は、最近ISイスラム国によって破壊され、博物館からは貴重な収蔵物が盗まれたというニュースを思い出しました。この悲しい出来事も、これまでの歴史の様に、未来の歴史に刻まれるのだと思うと、人が「征服し征服され」を繰り返す歴史は、今も変わっていないのか、とやりきれない気持ちになります。

双頭鷲像(Zoomorphic Griffin)
上の王墓まで登ります。

上の王墓までの道はあまり整備されておらず、足元が不安定で、砂で滑りやすくなっています。私のスニーカーでも滑りそうになるのに、草履で登っている強者がいました。(ま、どこでもいつでも草履っていう旅人はよくみます。ある意味羨ましい。)
あと、デートらしきカップルの女性がハイヒールで彼に支えながらヨロヨロと歩いていました。(気持ちはわかる)

アルタクセルクセス2世の墓

可愛くドレスアップしていた女の子
帰り道、夕日が綺麗でした。

ビックギャモン

宿に戻ると、ビックギャモンというゲームで盛り上がりました。ビックギャモンとは、中東発祥のボードゲームで、サイコロを振り勝ち進めていきます。

右の女性はホステルのスタッフ。シラーズサラダを作りながら、観戦しています。
そして参戦。笑。エストニア vs イラン。

おまけ

暗闇の夜の街に浮かぶ、小さな可愛いコーヒーショップを見つけました。静かに入れてくれたコーヒーは美味しかったです。
Ba Ma Cafe

メニューも可愛い

シラーズでの宿

さて今回シラーズでの宿は、Taha Hostelです。1泊8,5ユーロ(約1,090円)。朝食付きで美味しかったです。
スタッフが皆フレンドリーで優しかったです。中庭には屋根のある共有スペースがあって、皆そこでまったりしたり、ビッグギャモンもしています。本館と別館があり私の部屋は本館だったのですが、別館に泊まった人によると、部屋は悪くないがフロントや朝食を取る共有スペースがある本館の方が何かと便利で良いと言っていました。

延泊したのですが、ドミトリーが満室ということで、なんと特別にプライベートルームに泊まらせてくれました。ラッキー。