今日はネレトヴァ川を渡り、クロアチア側に行ってみました。
橋を渡っていくとそこはクロアチアサイドと言われる、クロアチア系の人々が多く住むエリアになります。道が広くてボスニア側とは少し雰囲気が違う?
しかし、ここにも激しい砲弾跡が残るビルがありました。
サラエボでもそうでしたが、砲弾跡が残された建物と穴が塞がれて修復されている建物があるのに気がつきます。違いを聞くと、後世に伝える為あえて残している場合と、単に修復する費用がない為そのままになっている場合があるそうです。ボスニアの失業率は40%を超えるそうなので、経済的な影響は大きいのでしょう。
大きな交差点の角に、ひときわ目立つ建物がありました。
大学の様でした。そしてそのすぐ先に見えたのが、悪名高きスナイパータワーです。いわゆる射撃塔です。元々は銀行だったそうです。
紛争時にはこのビルから眼下を行く人々に砲弾が向けられました。今は廃墟となっています。
ビルの前の横断歩道にも、生々しくえぐられた跡があります。その数に思わず一歩踏み出すのに躊躇します。
よく見ると、歩道から外れた道路には砲弾の跡が殆ど見つかりません。。なんで??
ハッと気づいて思わず建物を見上げました。
この下を人々は死のダッシュをして決死の横断をしたのです。
建物は塀で囲われていて中には入れませんが、塀を乗り越えて入る人もいるそうです。
下の映像で、大通りにある廃墟、ひときわ目立つ黄色の大学、そしてスナイパータワーが見られます。
交差点を通るバスに日の丸が!
よく見ると、日の丸の下には”From the People in Japan”と、その右側には”Cooperation Japan for Bosnia and Herzegovina 2002″と書かれています。
以前セルビアに行った時、同じ黄色のバスがベルグラードの街を走っていたのを思い出しました。その時セルビア人の友人に、君たち日本人のおかげで僕はバスに乗れるんだ。だからこれからもちゃんと税金払ってね(笑)!と言われたのを思い出しました。
明日は一旦サラエボに戻り、再度スロベニアのリュブリャナまで行きます。
理由は、夏休みでドイツに来ている日本の友人とドイツで合流する為です。