[エジプト]王家の谷 [Egypt] Valley of the Kings.

Egypt

サラーム。

今日は王家の谷ツアーに行ってきました。ホステルまでバスが迎えに来てくれま した。

ツアー代70、王家の谷160(3つのお墓含む)、ハトシェプスト女王葬祭殿80、ハブ神殿60、カート代6?

こんな感じのバスで行ってきまーす。

まず着いたのは、ハトシェプスト女王葬祭殿です。紀元前1500年頃に作られたそうです。

彼女、古代エジプトで唯一の女性ファラオだったそうで、どういういきさつで女性である彼女がなれたのだろうと調べてみると、色々複雑なドラマがあった模様。

ハトシェプスト女王葬祭殿

まず、ファラオ(王様)である夫のトトメス2世が亡くなってしまったこと。(この夫のトトメス2世は、実は母親違いの弟。当時近親結婚は珍しくもなんともなかったと思いますが。やっぱり違和感を覚えます。)当時彼女達夫婦には息子はいなかったので、夫の妾の息子トトメス3世が次の継承者になるところですが、当時はまだ幼く、そうすると今度は、その子の実母が継承者になるそうなのですが、その女性は非常に身分の低い身分だったためそれもかなわず、結果、ハトシェプストが、初めは「摂政」として幼い義理息子のトトメス3世の教育やサポートをしていたそうです。そして、いつの間にか自分がファラオになったのだそう。

当時も決して女性がファラオになることが禁じられていたわけではないそうですが、やっぱり男が理想とされていたので、正式な場所などでは、男に見える様にヒゲをつけたりしていたとか。彼女の時代は比較的安定していたらしいけど、結構な気苦労があったのだろうなあ。でもその中でこんなに立派な葬祭殿を建てたのだから凄いですよね。

柱は、今まで見た神殿の円柱とは違って四角い柱もありました。

壁画レリーフも鮮やかで紀元前だから3千年以上も前に描かれたのが信じされない。

そして、これは覚えている方もいるかも知れませんが、ここハトシェプスト神殿は、1997年11月、無差別殺傷テロ事件が起きた場所でもあります。イスラム原理主義過激派が観光客を狙い、団体ツアーで来ていた日本人10名を含めて60名以上の命が奪われました。初めの写真にある中央の階段を上がった広間が第2テラスという所ですが、そこで6人の犯人が待ち構えていて、100名以上いた観光客をねらって銃撃したそうです。銃撃戦は30分以上続いたそうです。

ゾッとしたのが、写真で見て分かる通り、そこは広間なので隠れる場所が無いのです。当時の様子を想像すると何とも言えない気持ちになります。

 

次はハブ神殿と言われる、ラムセス3世葬祭殿を訪れました。

いきなりこの壁一面に描かれた絵に圧倒されます。きっとラムセス王が勇敢に戦っている姿ですね。

 

どのレリーフも彫りが結構深いのです。

手の半分位入ってしまう位深い。だから何千年経って風化しても残っているのでしょうね。

このあと、「王家の谷」の入場券に含まれている、3つのお墓を訪ねました。

残念ながら、お墓の写真は写真撮影は禁止だったのでありません。ちなみに、20世紀最大の発見と言われたツタンカーメンのお墓は別料金でした。私は行きませんでした。

その後、伝統工芸のデモンストレーションの見学。

お店の前で、こんな感じ説明付きで作業を見せてくれます。

今気が付いたけど、壁のPicasso(ピカソ)ってなんだろ? 

実に熱心にやっている様に見えますが。。実は、ガイドの説明が始まる直前まで 皆さん暇そうに煙草をふかしたり、お喋りしてました。笑。まあ、あくまでデモだからね。分かるけど。そして私達が立ち去るって振り返ると、もう既にきっぱり手を止め、またお喋りにふけっている様でした。笑。

そしてお土産屋さんへ。ツアーだからね。お土産屋さんはもれなく付いてきます。

特に買いたいものも無く、もはや義務と割り切ってお店を一周する私達。

これにてツアー終了!ですが、ランチにレストランに行くというガイドの言うがまま、ランチ付きだったっけ?と思いながらついていく私達。

もちろん付いているはずもなく、”ガイドおススメ”のレストランで80ポンドのビュッフェランチを頂きました。喉も乾いているので追加料金でジュースも頼んじゃいます。まんまとツアーの罠にはまる私達。80ポンドって言っても500円位だから安いんだけど。苦笑。

こういう場合、一人の時なら颯爽と断って自分で選んだお店に行くのですが、ツアーで一定時間を一緒に過ごしたツアー仲間といると、長い帯に巻かれろ状態になるのでした。

そして市内にて解散。

そのあと、まだ時間があったので、私は一人カルナック神殿まで行ってきました。入場料は120ポンド(約750円)。

あ、フンコロガシ。

今日はここまで。ホステルには歩いても行ける距離なのですが、疲れていたので馬車に乗りました。150ポンド(約935円)

馬車の主のこの二人は兄弟だそう。明るくて良かったのですが、しきりにマーケットに案内すると言って連れていかれそうになりましたが、断固断りました。買うものも無いし。買いたいものがあっても、スペースがないので買えません。この先の旅も長いので。

今日も暑かった。おやすみなさい。