ドーブルィ デーニ!(ウクライナ語でこんにちはの意味)
今日はリヴィヴの最終日。なんやかんや居心地が良くてこの小さな街に8日間も滞在したのだけれど、ここでシティウォーキングツアーに参加することに。
参加したのはここの旧市街ツアー。https://freewalkingtour.com/lviv/old-town-lviv/
11時、ミーティングポイントのリノック広場のネプチューンの噴水で集合。ガイドから、リヴィヴは400年の間ポーランドだったことが説明されたうえでツアーのスタートです。
まずリノック広場の建物。昔、この広場では「3つの窓ルール」があり、各階窓は3つまで。それ以上つけると高額の税金が取られたそう。3つ以上の窓を持てるのは聖職者やお金持ちに限られていたそうです。理由は、ここで商売をしている商人達は、広場に面した窓際に商品を陳列しており、公平性を保つためにこのルールがあったのだそう。上の写真、右側の家は窓が3つだけどその隣の家は4つありますね。このルールが撤廃された後は2世帯つなげて6つの窓にした家もあります。
広場を歩く時に、当時に思いを馳せながら見上げ絵てみると面白いかもです。
市庁舎には時計台があり住民に時刻を知らせていましたが、過去に一度壊れた時には修理の間、修道院から男性が来てトランペットを吹き時刻を知らせたそうです。
この市庁舎の頂上からはリヴィヴの街が一望できます(有料)。私は登りませんでしたが。
ドミニカ教会に来ました。リヴィヴの主な宗教はギリシャ正教だそうです。ドミニカ教会は、元々はカトリック教会として建てられたが現在はギリシャ正教の教会になっています。宗教を禁じていたロシア時代には無宗教博物館として利用されていたそう。そういえばキエフにも全く同じ境遇の教会がありました。
ちなみにリヴィヴでは、クリスマスを12月25日とギリシャ正教やウクライナ正教のクリスマスである1月7日の2回、祝うそうです!クリスマスシーズンのリヴィヴも素敵だろうなあ。
ボイム礼拝堂。注目は上です上。首が痛くなる感じで頑張って見上げてみると。
なんとキリストが十字架の前で腰を下ろして座ってる!なんだか考える人みたいになってます。笑。
座っているキリスト像は世界でも珍しいとか。
そしてこの方、マーゾッホさんです。誰。。
レーオポルト・フォン・ザッハー=マーゾッホ (Leopold Ritter von Sacher Masoch)は、マゾの語源になった人です。そう、S&MのMの方ですね。まさかウクライナでマゾに出会うとは。こういう思いがけない出会いがあると一気にテンションが上がる私。
ガイドが「実はマゾが着ているズボンのポケットには秘密があるのです。誰か確かめてみたい人ー!」の呼びかけに迷わず手を挙げ、言われるがままにズボンのポケットに手を入れてみると。。え、ん?ああ!そっかそっか。思わず顔がにやける。何があったかは多分ご想像の通りです。笑。
小説家のマゾッホは、ある情婦の奴隷となり自身のファンタジー(妄想)を叶えていたらしいです。Masoch-cafeというこのカフェではマゾ体験ができるそうなので、興味ある方はどうぞ。私は彼の代表作「毛皮の着たヴィーナス」を読んでみたいと思いました。
夜はホス友とPravda Beer Theatreでビールを一杯。広場に面した人気のこのビアバーでは、連日生演奏があり賑わっています。
オリジナルビールの風刺のきいたラベルが笑えます。
はあ、リヴィヴ楽しかったなあ。15日滞在したウクライナともお別れです。
明日はいよいよベラルーシのミンスクへ向かいます。ちょうど夏休みで帰省しているという元同僚のベラルーシ人の友人と合流します。
ベラルーシは、空路入りのアライバルビザでわずか5日間しか滞在が認められていなかったのですが、なんとつい一週間前位にビザの要件が改定され、最長30日滞在出来るようになったのです。嬉しい。また世界が近くなりました。