[ウクライナ]リヴィヴ:ロンスキー刑務所博物館 [Ukraine]Prison on Lontskogo, National Museum and Memorial to the Victims of Occupation

Ukraine

ドーブルィ デーニ!(ウクライナ語でこんにちはの意味)

ホステル下のカフェで食べた朝食のパンケーキ

ホステルの1階にあるカフェDruzi Cafeで朝食をとり、ロンスキー刑務所博物館(Prison on Lontskogo, National Museum and Memorial to the Victims of Occupation)へ行ってきました。近いので歩いていきます。

街を歩いていて気がついたのが、道のど真ん中に駐車されている車の列。両側にはトラムのレールがあるのですがその間に挟まれる様にして駐車されているのです。危なくないのかなと思ったけど、これがここ流の駐車場なのでしょうね。

にしてももう近くまで来ているはずなのに、博物館が見当たらない。暑いので、なんだか分からないその辺の建物の中に入ると、案の定ヒンヤリして気持ちいい。滲んだ汗が引いていく。でも今誰もいないここで襲われたらおしまいだろうなあと軽く思いながらも、ふう〜としばし休憩。

地図を確認するとやっぱりさっき通った道にあるはずだよなあと戻ると、ありました!この赤いドアが博物館でした。キエフのチェルノブイリ博物館もそうだったけど、大きな看板もなく全然目立たないので、気をつけてください。

恐る恐るドアを開けると、ひとりおじさんがいて、手招きで入れてくれました。入場は無料です。

ポーランド、ナチスドイツ、ソビエト連邦と時代時代の局面で主に政治犯を収容する刑務所として使われてきた建物です。19411年のドイツナチスによるソ連侵攻の際には、ソ連のNKVD(後のKGB)によって1000人のウクライナ人が銃殺されたと言われています。

一部、英語での説明もあります。

ウクライナの独立運動の時には、多くのウクライナ人が不当に拷問されたそうです。

ドアの小窓を除くと独房の中が見えます。
薄ら笑いの浮かべているのはレーニンかな

ソ連時代のプロパガンダのポスターなど。

カードに描かれたソ連のマーク。多分クリスマスカード。

歴史的にポーランド王国になったり、オーストリア・ハンガリー帝国になったり、ドイツに侵攻されたり、ソ連に組み込まれたり。現在独立を果たしたウクライナですが、クリミア半島はロシアに実行支配されてしまっています。

こないだ、ウクライナ人の友人オスタプに、素朴な質問なんだけどと前置きして聞いたことがあります。ウクライナはヨーロッパなの?と。
オスタプの答えはヨーロッパということでした。いつかEUにも加盟するだろうと。私の中のウクライナは旧ソ連から独立した国でどちらかというとロシア、ヨーロッパの一部だと考えたことはなかったので、私にとっては意外だったのでした。もちろん、それは私の知識不足以外のなにものでもないのですが、それを痛感しました。

沖縄もそうですが、一つの国をひとくくりにすることって結構意味のないものかも知れない。ウクライナの初日ずっとホステルまで送ってくれたオデッサ出身のイゴールに聞いたら何て言うのだろう。。